静然じょうねん)” の例文
西大寺の静然じょうねん上人が参内した。腰はかがまり、眉は雪かと白く、まことに高徳の僧らしくみえた。折ふし、西園寺ノ内大臣実衡さねひらが見かけ、「あら、尊や。老いのすがしさ」と三らいした。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)