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睨
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にらみ
ふりがな文庫
“
睨
(
にらみ
)” の例文
郷に
入
(
い
)
ったら郷に従えだと、講釈で聞いたんですが、いかな
立女形
(
たておやま
)
でもあの舞台じゃあ
睨
(
にらみ
)
が利かねえ、それだから飛んだ目に逢うんでさ。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
旦那、そんなこえゝ顔をして、お
睨
(
にらみ
)
なすつちやあいけません、旦那あ立派なお侍だ、わつちやあ田舎ものでございます
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
人はむなしく烏を
睨
(
にらみ
)
て
詈
(
のゝし
)
り、
空肚
(
へりたるはら
)
をかゝへて
輴哥
(
そりうた
)
もいでず、輴をひきてかへりし事もありしと、その人のかたりき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この時は若くもあり、元気でもあり、その代り新米の勘定奉行で、
睨
(
にらみ
)
のきかなかった
惧
(
おそれ
)
はありましたが、随分辛辣と思われるほどの仕事もやって
退
(
の
)
けました。
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「知らないわよ。」と女は目を見張って
睨
(
にらみ
)
返し、「馬鹿。」と言いさまわたくしの肩を
撲
(
う
)
った。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
桂河は喘ぎながら、やおら席を離れた、そして静かに出入口の
扉
(
ドア
)
に近寄ると、とっさに
扉
(
ドア
)
へ鍵をかけた。そしてまた静かに元の席に戻って、立ったまま
屹
(
きっ
)
と龍介を
睨
(
にらみ
)
つけた。
黒襟飾組の魔手
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
隱
(
かく
)
す心と存ぜしなりと委細申立るに此時大岡殿與力を
呼
(
よば
)
れ何やらん申渡され又家主勘兵衞と
呼出
(
よびいだ
)
さるゝに勘兵衞は二人を
睨
(
にらみ
)
ながら進み出づればコレ勘兵衞右勘太郎の
商賣
(
しやうばい
)
は何を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人はむなしく烏を
睨
(
にらみ
)
て
詈
(
のゝし
)
り、
空肚
(
へりたるはら
)
をかゝへて
輴哥
(
そりうた
)
もいでず、輴をひきてかへりし事もありしと、その人のかたりき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
鶴屋の
睨
(
にらみ
)
が怖いから、誰も口をきいてくれる者もなく、いよ/\今夜といふ今夜、あのお春坊のポチヤポチヤしたのが人身
御供
(
ごくう
)
に上ることに決つたと聽いたら
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
構
(
かま
)
やしません。今のうちに
睨
(
にらみ
)
を
利
(
き
)
かして置かないと、増長してどんな事をするか解りやしません。それに旦那樣は
下總
(
しもふさ
)
の御領地の方へお出かけださうぢや御座いませんか」
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
闇の中に威嚇的な一と
睨
(
にらみ
)
をくれて、元の食堂に還った三郎兵衛
笑う悪魔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
睨
漢検1級
部首:⽬
13画
“睨”を含む語句
睨付
一睨
睨合
睨廻
睨返
睨視
睥睨
藪睨
睨附
白睨
睨着
八方睨
端睨
御睨
横睨
睨𢌞
睨上
睨殺
傲睨
下睨
...