“八方睨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はっぽうにら50.0%
はっぽうにらみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし動かんでも八方睨はっぽうにらみをめ込んでいれば敵は小人だから大した事は出来んのである。目ざす敵と思った奴が、存外けちな野郎だと、戦争が名誉だと云う感じが消えてくいと云う念だけ残る。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
多恨多情の八方睨はっぽうにらみに大方の君子を殺して黄金こがねの汁を吸取ること長鯨ちょうげい百川ひゃくせんを吸うがごとし。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)