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眴
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みまわ
ふりがな文庫
“
眴
(
みまわ
)” の例文
院長
(
いんちょう
)
は
不覚
(
そぞろ
)
に
哀
(
あわ
)
れにも、また
不気味
(
ぶきみ
)
にも
感
(
かん
)
じて、
猶太人
(
ジウ
)
の
後
(
あと
)
に
尾
(
つ
)
いて、その
禿頭
(
はげあたま
)
だの、
足
(
あし
)
の
踝
(
くるぶし
)
などを
眴
(
みまわ
)
しながら、
別室
(
べっしつ
)
まで
行
(
い
)
った。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
裳
(
もすそ
)
すらすら入りざま、ぴたと襖を
立籠
(
たてこ
)
めて、
室
(
へや
)
の
中央
(
なかば
)
に進み寄り、
愁然
(
しゅうぜん
)
として
四辺
(
あたり
)
を
眴
(
みまわ
)
し、坐りもやらず、
頤
(
おとがい
)
を襟に
埋
(
うず
)
みて
悄然
(
しょうぜん
)
たる、お通の
俤
(
おもかげ
)
窶
(
やつ
)
れたり。
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
空の星の
閃
(
ひらめ
)
きが眼に入った。首を
挙
(
あ
)
げてそれとなくあたりを
眴
(
みまわ
)
した。
一兵卒
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
と、やがて
立留
(
たちとどま
)
って
室内
(
しつない
)
の
人々
(
ひとびと
)
を
眴
(
みまわ
)
して
昂然
(
こうぜん
)
として
今
(
いま
)
にも
何
(
なに
)
か
重大
(
じゅうだい
)
なことを
云
(
い
)
わんとするような
身構
(
みがま
)
えをする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
海野は
太
(
いた
)
くあらたまりてさもものありげに問懸けたり。問われて室内を
眴
(
みまわ
)
しながら
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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海野は
太
(
いた
)
くあらたまりてさもものありげに問懸けたり。問はれて室内を
眴
(
みまわ
)
しながら
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
謂いつつ左右を
眴
(
みまわ
)
したり。
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いひつつ左右を
眴
(
みまわ
)
したり。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
眴
部首:⽬
11画
“眴”を含む語句
目眴
見眴
転眴