トップ
>
疾風迅雷
>
しっぷうじんらい
ふりがな文庫
“
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)” の例文
しかも、それといっしょに室井屋と文字のよめる質屋札が出てまいりましたものでしたから、ただもうあとは
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
の右門流——
右門捕物帖:18 明月一夜騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
いや、ご催促は申しあげましたが、
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
のお
迅
(
はや
)
さ。……もう逃げ足づいた義貞を都のすみまで、追いつめるまでにござります。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
というところから、
秋日
(
しゅうじつ
)
のごとくするどく、はげしく、また釣瓶落しのように
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
に働くというので、こう呼ばれる丹波自慢の
銘刀
(
めいとう
)
。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そこで
俄然
(
がぜん
)
その宏大な地方を根拠地として某国の活溌な軍事行動が
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
的に起されようとしているのだ。うっかり油断をしていたが最後、
悔
(
く
)
いて帰らぬ破滅が来るばかりだった。
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その
中
(
うち
)
に銭形の平次は、
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
のごとく、仕事を運びました。
銭形平次捕物控:020 朱塗の筐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
蜀を破ったこと
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
だったが、退くこともまた
電馳奔来
(
でんちほんらい
)
の迅さであった。で、勝ち
驕
(
おご
)
っている呉の大将たちは、
陸遜
(
りくそん
)
に向って
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ぎょッとしながら、あわててそれなる秋楓といった御殿女中がふところ紙に手を添えたとたん!——まことに
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
の早さでありました。
右門捕物帖:12 毒色のくちびる
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
彼の性は、遅にして鈍重、もし丞相がこの時に、
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
のごとく蜀に入り給えば、玄徳の
緒業
(
しょぎょう
)
は、瓦を崩すが如く砕け去るにちがいありません
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一世を驚倒させたあの
戦慄
(
せんりつ
)
すべき
切支丹
(
きりしたん
)
宗徒の大陰謀を、またたくうちにあばきあげ、真に
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
の早さをもって一味徒党を一網打尽にめしとり
右門捕物帖:02 生首の進物
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
戦機は
勘
(
かん
)
だ。また天来の声だ。常道ではいえない。戦前の作戦は、大事をとるから、ただ敗けない主義になりやすい。それがいざ戦に入ると
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
を要してくる。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半弓に用いた毒矢を遠くから
烱々
(
けいけい
)
と見ながめていましたが、それさえ検分すればもうじゅうぶんというように、さっさと向こう横町まで引きあげていくと、
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
の命令一下——。
右門捕物帖:16 七化け役者
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
雑賀党は、一瞬のまに、根来の
潰滅
(
かいめつ
)
を見せられ、また秀吉軍の
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
の勢いに驚き怖れて、戦わずして、
雑賀孫一
(
さいがまごいち
)
以下の重なる徒党は、みな
降人
(
こうにん
)
に出て、秀吉に伏した。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
叫ぶや、刃先の下をかいくぐって、右、左、まんなかと、
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
の早さであっさり三人をのけぞらしておくと、さあ伝六ッとばかりに、弥三郎のあとを追って屋内深く駆け入りました。
右門捕物帖:12 毒色のくちびる
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
飛鳥といいましょうか、
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
、堂の両側からおどり上がって組みついて来た二人の者。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうなればまったくもう
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
です。
右門捕物帖:01 南蛮幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「吉日を待たないことです。身分も慣例も構うことではありません。四隣の国々が気づかぬまに、
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
、ご息女のお輿を、まず袁家の
寿春
(
じゅしゅん
)
まで、お送りしてしまうことです」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奥州の北畠
顕家
(
あきいえ
)
が、北の精兵七千騎をひきつれ、長途、王軍をたすけるべく
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
のように西下して、はや不破を越え、今日にも、近江
愛知川
(
えちがわ
)
には着くであろうとのことだった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
きのう
北越
(
ほくえつ
)
に上杉勢と
相搏
(
あいう
)
っていたかと思えば、たちまち
伊勢
(
いせ
)
の一
揆
(
き
)
を討ち、また返って、
江州
(
ごうしゅう
)
の浅井を
屠
(
ほふ
)
り、転じて朝倉を亡ぼし、更に
叡山
(
えいざん
)
へ火の手をかけているという
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
ぶりである。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後図
(
こうと
)
の策も終り、浜松——岡崎——清洲と、着々、予定の進出を
捗
(
はかど
)
ってきているのに、従来、
疾風迅雷
(
しっぷうじんらい
)
の早仕事ではしばしば世におどろかれてきた秀吉たるものが、なぜか、こんどは
出脚
(
であし
)
がにぶい。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“疾風迅雷”の解説
『疾風迅雷』(しっぷうじんらい)は、もりやまつるの漫画。
(出典:Wikipedia)
疾
常用漢字
中学
部首:⽧
10画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
迅
常用漢字
中学
部首:⾡
6画
雷
常用漢字
中学
部首:⾬
13画
“疾風迅雷”で始まる語句
疾風迅雷的