“相搏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいう85.7%
あひう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
艱苦かんくったすぐ後には、艱苦以上の快味がある。苦と快と、生きてゆく人間には、朝に夕に刻々に、たえず二つの波が相搏あいうっている。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八五郎の叱咤しったと、やいばと十手の相搏あいうつ音が、明るい真昼の空気に、ジーンと響きます。平次を先頭に皆んな飛んで行きました。
八五郎の叱咜しつたと、やいばと十手の相搏あひうつ音が、明るい眞晝の空氣に、ジーンと響きます。平次を先頭に皆んな飛んで行きました。
筆はおのづから勢を生じて、一気に紙の上をすべりはじめる。彼は神人しんじん相搏あひうつやうな態度で、殆ど必死に書きつづけた。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)