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申立
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もうした
ふりがな文庫
“
申立
(
もうした
)” の例文
塚田巡査は疲労をも厭わず、
直
(
ただ
)
ちに事件の取調べに着手した。お杉と山𤢖との死は市郎の
申立
(
もうした
)
てに
因
(
よ
)
って事情判明したが、安行は
如何
(
いか
)
にして殺されたか
能
(
よ
)
く判らぬ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
村役人はそれに金をやって周の仲間であるとつくりごとをいわせ、その
申立
(
もうした
)
てを
盾
(
たて
)
にして周の着物をはぎとって惨酷に拷問した。成はその時面会に来た。二人は顔を見あわして悲しみ歎いた。
成仙
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
警部
(
けいぶ
)
が
話
(
はな
)
したのは、
金魚屋
(
きんぎょや
)
笹山大作
(
ささやまだいさく
)
の
申立
(
もうした
)
てについてである。
途中
(
とちゅう
)
まで
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
はだまつて
聞
(
き
)
いた。そして、ランチュウが
老人
(
ろうじん
)
の
家
(
うち
)
へ
届
(
とど
)
けられたのは、お
節句
(
せっく
)
の
日
(
ひ
)
の
朝
(
あさ
)
だとわかつたとたんに
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
「
其方
(
そのほう
)
は、いずれの者じゃ、親共の商売、名前、
真
(
ま
)
っ
直
(
す
)
ぐに
申立
(
もうした
)
てえ」
礫心中
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
が
金魚屋
(
きんぎょや
)
の
申立
(
もうした
)
て
中
(
ちゅう
)
にあつた
老人
(
ろうじん
)
の
財産
(
ざいさん
)
についての
話
(
はなし
)
と、
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
が
地金屋
(
ぢがねや
)
から
得
(
え
)
て
来
(
き
)
た
聞込
(
ききこ
)
みとを
照
(
て
)
らし
合
(
あわ
)
せてみて、
誰
(
だれ
)
の
胸
(
むね
)
にもピーンと
響
(
ひび
)
くものがあつた。
買
(
か
)
いこんだ
金塊
(
きんかい
)
や
古小判
(
ふるこばん
)
である。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“申”で始まる語句
申
申上
申訳
申刻
申出
申分
申候
申込
申付
申譯