トップ
>
玉璽
>
ぎょくじ
ふりがな文庫
“
玉璽
(
ぎょくじ
)” の例文
「彼の手には、
伝国
(
でんこく
)
の
玉璽
(
ぎょくじ
)
がある。それでだろう。——しかし、衆口のささやき伝える力のほうが怖しい。実現するかもしれないな」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それに他ならぬホートン氏は行衛不明の噠𡃤喇嘛と喇嘛の使用する
玉璽
(
ぎょくじ
)
とを発見しようそのために来てくれた人であって見れば
喇嘛の行衛
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
韓国皇帝陛下が親ら
玉璽
(
ぎょくじ
)
を鈐せられたのではなく、また韓国の総理大臣が同意したものでもない。
安重根:――十四の場面――
(新字新仮名)
/
谷譲次
、
林不忘
(著)
けれど、官職を下賜されるには、
玉璽
(
ぎょくじ
)
がなければならない。筆墨や料紙はなんとか備えてあるが玉璽は今、お手許にない。——ゆえに
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(二)喇嘛と一緒に、喇嘛の
玉璽
(
ぎょくじ
)
が、同じく宮中から失われた。
喇嘛の行衛
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
小人
(
しょうじん
)
珠
(
たま
)
を抱いて罪あり、例の孫策が預けておいた
伝国
(
でんこく
)
の
玉璽
(
ぎょくじ
)
があったため、とうとうこんな大それた人間が出てしまったのである。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
符宝郎とは、帝室の
玉璽
(
ぎょくじ
)
や宝器を守護する役名である。ひとりの人品の良い老朝臣が、怖るる色もなく二人の前へ近づいた。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「孫堅、洛陽に
玉璽
(
ぎょくじ
)
を盗んで、まだ二年とも経たぬ間に、はやくも天罰にあたって、大将にあるまじき
末期
(
まつご
)
を遂げたか。——すわや、この虚をはずすな」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「やよ、左右の大臣。納言、参議を始め、文武百官、六弁八史の叙目は、到底、一日には任じきれぬ。したが、かんじんな
内印
(
ないいん
)
外印
(
げいん
)
の
玉璽
(
ぎょくじ
)
は、
鋳
(
い
)
てあるのか」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
淮南
(
わいなん
)
の
袁術
(
えんじゅつ
)
は自己の
僭称
(
せんしょう
)
せる皇帝の名と共に、持つところの伝国の
玉璽
(
ぎょくじ
)
をも、兄
袁紹
(
えんしょう
)
へ
譲与
(
じょうよ
)
して、内にはふたり力をあわせ、外には河北、淮南を一環に合体して
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「君は、
虚病
(
けびょう
)
もうまいが、怒る真似もうまい。いや裏表の多い人物だ。——君の静養というのは、伝国の
玉璽
(
ぎょくじ
)
をふところに温めて、やがて
鳳凰
(
ほうおう
)
の
雛
(
ひな
)
でも
孵
(
かえ
)
そうという
肚
(
はら
)
だろう」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
淮南
(
わいなん
)
の
袁術
(
えんじゅつ
)
も一時は自ら帝位を冒していましたが、自製皇帝の位も持ちきれなくなり、兄袁紹へ例の
伝国
(
でんこく
)
の
玉璽
(
ぎょくじ
)
を贈って、兄に皇帝の名を取らせ、自分は実利をせしめんものと
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
漢中の一百姓が、自分の畑から、黄金の
玉璽
(
ぎょくじ
)
を掘り出し、びっくりして庁へ届けてきた。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はやくも、
内侍所
(
ないしどころ
)
や
玉璽
(
ぎょくじ
)
を移して、ふたたび、主上を叡山へ
渡御
(
とぎょ
)
しまいらすことであたまも智恵もいっぱいだった。また、いまとなっては、どう義貞を
譴責
(
けんせき
)
してみたところで始まらない。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大礼台は
武担
(
ぶたん
)
の南に築かれ、
鸞駕
(
らんが
)
は宮門を出、満地を埋むるごとき軍隊と、星のごとく
繞
(
めぐ
)
る文武官の万歳を唱える中に、玄徳は
玉璽
(
ぎょくじ
)
をうけ、ここに蜀の皇帝たる旨を天下に宣したのであった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——これは
伝国
(
でんこく
)
の
玉璽
(
ぎょくじ
)
です。まぎれもなく、朝廷の玉璽でございます」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これこそ、ほんとうの伝国の
玉璽
(
ぎょくじ
)
である。
洛陽
(
らくよう
)
大乱のみぎり、漢家から持ち出されて、久しく行方知れずになっていると聞いておるあの宝章にちがいない。曹丕に伝わったものは、そのため、仮に朝廷で作られた後の物に相違なかろう」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伝国の
玉璽
(
ぎょくじ
)
である。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
玉璽
(
ぎょくじ
)
を——」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“玉璽”の解説
玉璽(ぎょくじ)は、広義では皇帝の用いる璽(印章)のことを指すが、狭義では中国の伝国璽を指すことが多い。
日本の天皇が用いる璽については御璽を
(出典:Wikipedia)
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
璽
常用漢字
中学
部首:⽟
19画
“玉”で始まる語句
玉
玉蜀黍
玉葱
玉鬘
玉章
玉菜
玉藻
玉簾
玉垣
玉座