“伝国”の読み方と例文
読み方割合
でんこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「彼の手には、伝国でんこく玉璽ぎょくじがある。それでだろう。——しかし、衆口のささやき伝える力のほうが怖しい。実現するかもしれないな」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小人しょうじんたまを抱いて罪あり、例の孫策が預けておいた伝国でんこく玉璽ぎょくじがあったため、とうとうこんな大それた人間が出てしまったのである。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
淮南わいなん袁術えんじゅつも一時は自ら帝位を冒していましたが、自製皇帝の位も持ちきれなくなり、兄袁紹へ例の伝国でんこく玉璽ぎょくじを贈って、兄に皇帝の名を取らせ、自分は実利をせしめんものと
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)