獻立こんだて)” の例文
新字:献立
いやなんぢりたれば、餘人よじんにてはらず、獻立こんだて如何樣いかやうにてもし、およなんぢこゝろにてこれならばしとおもはばそれにてきなり
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
後ろを振り返つて見ようかと言ふ、恐ろしい誘惑を感じますが、振り返つたら最後、一切の獻立こんだては打ち壞しです。
御一笑可下候。老公も此廿五日御軍制改正の御かゝり仰渡、御登城に相成申候。何樣の獻立こんだてに御座候哉、其後水府へ參不申候に付、模樣もやう相分不申候。追而細事申上候樣仕申候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
なんぢしとおもふことならばなににてもし、ちとかはりたるのぞみなるが、なんぢ思附おもひつき獻立こんだて仕立したてて一膳いちぜんこゝろみしめよ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ちやんと獻立こんだては出來てゐるね。行つて見よう、八」
彼者かのもの迷惑めいわくして、「つひに獻立こんだてつかまつりたるおぼえござなく、其道そのみちいさゝか心得候こゝろえさふらはねば、不調法ぶてうはふさふらふ此儀このぎ何卒なにとぞ餘人よじん御申下おんまをしくださるべし」とこうじたるさまなりけり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)