狩人かりうど)” の例文
班田はんでんに入らない余戸あまべだからとて、無論賤民ではなかったのでありますが、その新たに編戸せられた村落の中には、狩人かりうどの部落とか、漁師りょうしの部落とか
私は、もしや野牛が忍び寄りはしないか、或は狩人かりうどや密獵者に發見されはしないかといふ漠然とした恐怖を感じた。
でも、キツネ先生は、いつまでも根気こんきよくやっています。まったく、これはどこからみても、りっぱな狩人かりうどです。
「静かにお帰りください」で引き上げる狩人かりうどたちのスローモーションは少し薬がきき過ぎた形である。
五彩で美々びびしかきじどんがよかろ。そいでん、狩人かりうどどんに見つかってしまえば、それまでの命じゃ
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
「これこれの法外上手な狩人かりうどがあるから、猿はこれに撃たしたらようございましょう」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ポンポン、そのおととおくではてしなくこだまして、たくさんのがんむれいっせいにがまなかからちました。おとはなおも四方八方しほうはっぽうからなしにひびいてます。狩人かりうどがこの沢地たくちをとりかこんだのです。
木樵きこり草苅くさかり狩人かりうどの群が、解しかつ信じていた空想は粗野であった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おほしか狩人かりうどなれはてなる看護人かんごにん、かなたを通り過ぐ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
僧侶も乞食であれば、職人も乞食、食物以外の物を以て食物と交換する者はみな乞食であります。前に申した「万葉集」の歌に、乞食のうたというのが二つありますが、それは漁師りょうし狩人かりうどとの歌です。