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犬猫
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いぬねこ
ふりがな文庫
“
犬猫
(
いぬねこ
)” の例文
僕はたびたび見たが、
雛
(
ひな
)
を
養
(
やしな
)
っている
雌鶏
(
めんどり
)
の
傍
(
かたわら
)
に、
犬猫
(
いぬねこ
)
がゆくと、その時の
見幕
(
けんまく
)
、全身の筋肉に
籠
(
こ
)
める力はほとんど
羽衣
(
はごろも
)
を
徹
(
てっ
)
して現れる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
身は
桜町家
(
さくらまちけ
)
に
一年
(
いちねん
)
幾度
(
いくど
)
の出替り、
小間使
(
こまづかひ
)
といへば人らしけれど、
御寵愛
(
ごてうあい
)
には
犬猫
(
いぬねこ
)
も
御膝
(
おひざ
)
をけがす物ぞかし。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
だから、かりに君ら自身が、君らを機械のように取りあつかってくれとか、
犬猫
(
いぬねこ
)
のようにならしてくれとか、私に要求したとしても、私には絶対にそれができない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そうして、この、物理の
懊悩
(
おうのう
)
と、天体の憂患と、
犬猫
(
いぬねこ
)
の
狼狽
(
ろうばい
)
と、人知の粉砕のすぐあとに来たものは、ふたたび天地の
整頓
(
せいとん
)
であり、その
謳歌
(
おうか
)
であり、
ひまわり
(
サン・フラワー
)
どもの太陽への合唱隊だった。
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
暫時
(
しばし
)
がほども
交
(
まじは
)
りし
社會
(
しやくわい
)
は
夢
(
ゆめ
)
に
天上
(
てんじやう
)
に
遊
(
あそ
)
べると
同
(
おな
)
じく、
今
(
いま
)
さらに
思
(
おも
)
ひやるも
程
(
ほど
)
とほし、
身
(
み
)
は
櫻町家
(
さくらまちけ
)
に
一年
(
いちねん
)
幾度
(
いくど
)
の
出替
(
でがは
)
り、
小間使
(
こまづかひ
)
といへば
人
(
ひと
)
らしけれど
御寵愛
(
ごちようあい
)
には
犬猫
(
いぬねこ
)
も
御膝
(
おひざ
)
をけがすものぞかし。
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
猫
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“犬”で始まる語句
犬
犬神人
犬神
犬吠
犬蓼
犬死
犬殺
犬張子
犬追物
犬小屋