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牛飼
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うしかい
ふりがな文庫
“
牛飼
(
うしかい
)” の例文
牛飼
(
うしかい
)
の親方かと思われる男だの、法師くずれに違いない者だの、
野伏
(
のぶせ
)
り姿の髯面だの、どこにも種族的な一致はない。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは
黄
(
こう
)
という
吏部
(
りぶ
)
の官にいる者の
牛飼
(
うしかい
)
が、牛を
曳
(
ひ
)
いて周の家の田の中を通ったのがもとで、周の家の下男といいあらそいになり、それを走っていって主人に告げたので
成仙
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
かくてクスバの河を逃げ渡つて、
播磨
(
はりま
)
の國においでになり、その國の人民のシジムという者の家におはいりになつて、身を隱して
馬飼
(
うまかい
)
牛飼
(
うしかい
)
として使われておいでになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
それは先日草山の喧嘩に、とうとう彼まで
巻添
(
まきぞ
)
えにした、あの
牛飼
(
うしかい
)
の崇拝者であった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
牛飼
(
うしかい
)
も何もいない。野放しだが大丈夫かい。……
彼奴
(
あいつ
)
猛獣だからね。」
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
木之助はそこで、毎晩胡弓の上手な
牛飼
(
うしかい
)
の家へ習いに
通
(
かよ
)
った。まだ電燈がない
頃
(
ころ
)
なので、牛飼の小さい家には
煤
(
すす
)
で黒い天井から
洋燈
(
ランプ
)
が
吊
(
つ
)
り
下
(
さが
)
り、その下で木之助は好きな胡弓を牛飼について弾いた。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
車副
(
くるまぞい
)
の侍から、
牛飼
(
うしかい
)
の
童
(
わっぱ
)
まで、みな気が立っているのである。そしてみな戦勝の
驕
(
おご
)
りに酔っているのでもある。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と同時に
牛飼
(
うしかい
)
の
童部
(
わらべ
)
を始め、御供の
雑色
(
ぞうしき
)
たちは余りの事に、魂も消えるかと思ったのでございましょう。
驚破
(
すわ
)
と云う間もなく、
算
(
さん
)
を乱して、元来た方へ一散に逃げ出してしまいました。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
元は、姓も名乗りもない
牛飼
(
うしかい
)
だったが、主君の子と、肉親の姪とを束にして敵へ売りこみ、その功で厳めしげに、そんな名乗りを取っつけている奴なのさ。こいつが臭い。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のろのろと
往還
(
おうかん
)
する
牛飼
(
うしかい
)
、野菜車、
馬子
(
まご
)
、旅人、
薬師詣
(
やくしもう
)
での人たちの中に交じッて、
平坦
(
へいたん
)
な街道を歩みながら、その
懐中絵図
(
ふところえず
)
をひろげて見ましたが、高麗村という名は見当らない。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「走れ」役人は、
牛飼
(
うしかい
)
へいって、牛を走らせた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
牛
常用漢字
小2
部首:⽜
4画
飼
常用漢字
小5
部首:⾷
13画
“牛飼”で始まる語句
牛飼頭
牛飼人
牛飼座
牛飼町
牛飼童