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燻
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ふす
ふりがな文庫
“
燻
(
ふす
)” の例文
スウェーデンでは
五月節日
(
メイデイ
)
に妖巫黒兎をして近隣の牛乳を搾り取らしむると信じ、牛を牛小舎に閉じ籠め硫黄で
燻
(
ふす
)
べてこれを
禦
(
ふせ
)
ぐ。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
用意
(
ようい
)
了
(
をは
)
れば
直
(
たゞ
)
ちに
走
(
はし
)
りて、
一本榎
(
いつぽんえのき
)
の
洞
(
うろ
)
より
數十條
(
すうじふでう
)
の
蛇
(
くちなは
)
を
捕
(
とら
)
へ
來
(
きた
)
り、
投込
(
なげこ
)
むと
同時
(
どうじ
)
に
目
(
め
)
の
緻密
(
こまか
)
なる
笊
(
ざる
)
を
蓋
(
おほ
)
ひ、
上
(
うへ
)
には
犇
(
ひし
)
と
大石
(
たいせき
)
を
置
(
お
)
き、
枯草
(
こさう
)
を
燻
(
ふす
)
べて、
下
(
した
)
より
爆※
(
ぱツ/\
)
と
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
けば
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
燻
(
ふす
)
ぐれた軸には、
岩塊
(
いわころ
)
に竹などが描かれてあった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ベーカーの説に、かかる
厴
(
へた
)
紅海にも産し、ある海藻とともに諸香に合せ婦女の身を
燻
(
ふす
)
ぶると、猫に
天蓼
(
またたび
)
ほど男子を惹き
密
(
つ
)
くる由。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
一八七二年の末セカンドラ孤児院報告に十歳ほどの男児が狼窠より
燻
(
ふす
)
べ出された事を載せた。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
日本でもこの風を移してこの日小松を引いて
松明
(
たいまつ
)
を作り鼠を
燻
(
ふす
)
べて年内の鼠害を禁じたのが子の日に小松を引いた起りで、後には鼠燻しは抜きとなり、専ら小松を
栽
(
う
)
えて眺め飲み遊ぶに至ったので
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
燻
漢検1級
部首:⽕
18画
“燻”を含む語句
一燻
燻肉
蚊燻
燻蒸
黒燻
松葉燻
燻腿
燻製
燻銀
燻占
空燻
燻製鰊
余燻
燻々
銀燻
坐燻
股燻製
突燻
燻鰊
燻香
...