渓流けいりう)” の例文
旧字:溪流
小山と小山との間に一道の渓流けいりう、それを渡り終つて、猶其前に聳えて居る小さいみねを登つて行くと、段々四面あたり眺望てうばうがひろくなつて
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
全体ぜんたい箱根はこねでも、塩原しほばらでも、あるひ木曾きそ桟橋かけはしでも、実際じつさいにしろ、にせよ、瑠璃るりそゝぎ、水銀すゐぎんなが渓流けいりうを、駕籠かごくるまくのは、樵路せうろ桟道さんだうたかところ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
之をゆること数回におよぶも沼なほえず、むを得ず渓流けいりうを汲んで昼飯をきつす、時に午後三時なり、はらちて勇をし、又山をゆる数回にしてはじめて尾瀬沼岸にたつするをたり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
なほ詳しく聞くと、その村には尾谷川をたにがはといふ清い渓流けいりうもあるといふ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
せんうへを、渓流けいりうそゝぎ、自動車じどうしやさかのぼる。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いは渓流けいりう穿うがきたる。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)