トップ
>
洋杖
>
すてつき
ふりがな文庫
“
洋杖
(
すてつき
)” の例文
忽
(
たちま
)
ち
全山
(
ぜんざん
)
の
高等野次馬
(
かうとうやじうま
)
は、
我
(
われ
)
おくれじと
馳付
(
はせつ
)
けて
見
(
み
)
ると、
博士
(
はかせ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら、
古靴
(
ふるぐつ
)
の
片足
(
かたあし
)
を、
洋杖
(
すてつき
)
の
先
(
さき
)
に
懸
(
か
)
けて
示
(
しめ
)
された。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
毎日洋服を着て書類を入れた風呂敷
包
(
づつみ
)
を
小脇
(
こわき
)
に
挾
(
はさ
)
んで、
洋杖
(
すてつき
)
を
突
(
つ
)
いて、京都府下の富豪や寺院をてくてくと
歴訪
(
れきはう
)
する。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
矢張
(
やつぱ
)
り
当日
(
たうじつ
)
、
志
(
こゝろざ
)
した
奥州路
(
おうしうぢ
)
に
旅
(
たび
)
するのに、一
旦
(
たん
)
引返
(
ひきかへ
)
して、はきものを
替
(
か
)
へて、
洋杖
(
すてつき
)
と、
唯
(
たゞ
)
一つバスケツトを
持
(
も
)
つて
出直
(
でなほ
)
したのであるが、
俥
(
くるま
)
で
行
(
ゆ
)
く
途中
(
とちう
)
も、
袖
(
そで
)
はしめやかで、
上野
(
うへの
)
へ
着
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
も
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
貢さんも急いで草履を
穿
(
は
)
いて、お濱さんの跡を追つて行つた。二人が桑畑を抜けて街道へ出た時には、二町も
先
(
さき
)
の路を、
晃
(
あきら
)
兄
(
にい
)
さんが
洋杖
(
すてつき
)
を手に夏帽を被つて、
悠々
(
ゆう/\
)
と京の方へ出て
行
(
ゆ
)
くのであつた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
洋
常用漢字
小3
部首:⽔
9画
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“洋杖”で始まる語句
洋杖灯