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此者
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このもの
ふりがな文庫
“
此者
(
このもの
)” の例文
其年暦を計るに
凡
(
およ
)
そ百年に余れり。もしは
此者
(
このもの
)
にてもあらんかと也。久太夫
速
(
すみや
)
かに命を助け山に追ひ返しけるに、その走ること甚だ早し。其後又之を見る者無しといへり。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ぞ
迷
(
まよ
)
しける
中
(
うち
)
近隣
(
きんりん
)
の社人
玉井大學
(
たまゐだいがく
)
の若黨に源八と
云者
(
いふもの
)
ありしが
常々
(
つね/″\
)
通仙
(
つうせん
)
の見世へ來ては
話
(
はな
)
しなどして出入りしに
此者
(
このもの
)
至
(
いたつ
)
て
好色
(
かうしよく
)
なれば娘お高を
見初
(
みそめ
)
兩親の見ぬ時などは
折々
(
をり/\
)
手
(
て
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この統一
其者
(
そのもの
)
は知識の対象となることはできぬ、我々は
此者
(
このもの
)
となって働くことはできるが、これを知ることはできぬ。真の自覚はむしろ意志活動の上にあって知的反省の上にないのである。
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
牢
(
らう
)
より
呼出
(
よびいだ
)
し
兩人
(
りやうにん
)
對決
(
たいけつ
)
の時大岡殿
喜
(
き
)
八に
對
(
むか
)
はれ其方
質屋
(
しちや
)
の
火附盜賊
(
ひつけたうぞく
)
なりと申せども
其科
(
そのとが
)
人外より出たり
此者
(
このもの
)
が
則
(
すなは
)
ち其盜賊伊兵衞なりとて
自訴
(
じそ
)
に
及
(
およ
)
びしと申されければ
喜
(
き
)
八は彼の
伊兵衞
(
いへゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一
此者
(
このもの
)
共儀
今曉
(
こんげう
)
寅刻
(
なゝつどき
)
頃主人近江守
持場
(
もちば
)
御橋の中程に於て
口論
(
こうろん
)
箇間敷
(
がましき
)
儀申
募
(
つの
)
り居候故番所より
聲掛
(
こゑかけ
)
追拂はんと致せし處一圓
退去
(
たいきよ
)
仕つらず互いに
掴
(
つか
)
み合金八十兩を
双方
(
さうはう
)
自分の物の由申爭ひ候段御
場所柄
(
ばしよがら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此家
此奴
此處
此間
此所
此頃
此様