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橋立
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はしだて
ふりがな文庫
“
橋立
(
はしだて
)” の例文
三人の画家に下絵を画かせた日本三景の三枚襲ねで、一番上は黒地に
厳嶋
(
いつくしま
)
、二枚目は紅地に松嶋、三枚目は白地に
天
(
あま
)
の
橋立
(
はしだて
)
が描いてあるのであった。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
松島を旗艦として
千代田
(
ちよだ
)
、
厳島
(
いつくしま
)
、
橋立
(
はしだて
)
、
比叡
(
ひえい
)
、
扶桑
(
ふそう
)
の本隊これに
続
(
つ
)
ぎ、砲艦
赤城
(
あかぎ
)
及び
軍
(
いくさ
)
見物と称する軍令部長を載せし
西京丸
(
さいきょうまる
)
またその後ろにしたがいつ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
この山陽山陰の二道を合せて、昔から「中国」と呼びました。背をなす山脈には
大山
(
だいせん
)
のような名峰も
聳
(
そび
)
えます。山陽は宮島で山陰は
天
(
あま
)
の
橋立
(
はしだて
)
でその風光を誇ります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
方寸を
逆
(
さ
)
かさまにして見ると寸方となるところに
愛嬌
(
あいきょう
)
がある。
天
(
あま
)
の
橋立
(
はしだて
)
を
股倉
(
またぐら
)
から
覗
(
のぞ
)
いて見るとまた格別な
趣
(
おもむき
)
が出る。セクスピヤも千古万古セクスピヤではつまらない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
松宇
(
しょうう
)
氏来りて
蕪村
(
ぶそん
)
の
文台
(
ぶんだい
)
といふを示さる。
天
(
あま
)
の
橋立
(
はしだて
)
の松にて作りけるとか。
木理
(
もくめ
)
あらく上に
二見
(
ふたみ
)
の岩と
扇子
(
せんす
)
の中に松とを画がけり。筆法無邪気にして蕪村若き時の筆かとも思はる。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
どうやるのかと神妙に
畏
(
かしこ
)
まッていると、月江は、
表
(
おもて
)
十組の
橋立
(
はしだて
)
が何点、春の野が何点、富士が何点、裏の
高砂有明
(
たかさごありあけ
)
が何点といちいち説明して、投技の秘訣に及び、さておしまいには
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は
天
(
あま
)
の
橋立
(
はしだて
)
というところへ行ったが、遊覧客の主要な目的はミヤジマの遊びであったし、
伊勢大神宮
(
いせだいじんぐう
)
参拝の講中が
狙
(
ねら
)
っているのも遊び場で、伊勢の遊び場は日本に於て最も
淫靡
(
いんび
)
な遊び場である。
デカダン文学論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
藩では
橋立
(
はしだて
)
の文珠閣で勝ち試合の恩賞と祝いさえした。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“橋”で始まる語句
橋
橋梁
橋杭
橋場
橋桁
橋袂
橋詰
橋架
橋畔
橋板