トップ
>
極力
>
きょくりょく
ふりがな文庫
“
極力
(
きょくりょく
)” の例文
フィルムのことは意外にも、深山理学士の室から奪ったものだと告白したが、事務室から千二百円の大金を盗んだことは
極力
(
きょくりょく
)
否定した。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すでに
為
(
な
)
すべからざるを知るといえども、
我
(
わ
)
が
事
(
つか
)
うるところの
存
(
そん
)
せん
限
(
かぎ
)
りは一日も政府の任を
尽
(
つ
)
くさざるべからずとて
極力
(
きょくりょく
)
計画
(
けいかく
)
したるところ少なからず
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
斯
(
かく
)
の如き日本の婦女日常の動作を描かんとするや筆力を主とする
簡勁
(
かんけい
)
なる手法にのみ拠るべきものならず、
極力
(
きょくりょく
)
実地の写生に基き各種の動作に伴ふ
見馴
(
みな
)
れたる
手付
(
てつき
)
姿勢態度を研究せざるべからず。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
博士はロロー殿下がそういう
儀礼
(
ぎれい
)
をこのまれないといって、
極力
(
きょくりょく
)
これをことわったけれど、学者たちはなかなかいうことを聞かなかった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は醜い顔ゆえに、
極力
(
きょくりょく
)
人目をさけながらも、碇の行方を探し、そして遂に探しあてて彼の身辺を狙うようになったんだ。
断層顔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
気分を害するようなことは
極力
(
きょくりょく
)
さけ、そしてすこしでも人間の気分をよくして生活を楽しませるように都市
施設
(
しせつ
)
や居住施設が工夫せられている。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
正金銀行へ移したことは
極力
(
きょくりょく
)
秘密さ。そう放送すれば岩は諦めるだろうと思ったのだ。……俺はも少しでマンマと百万弗を握り
損
(
そこな
)
うところだった。
地中魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
犯人はいまだ不明であるが、多分同人を
恨
(
うら
)
んでいた者の
復仇
(
ふっきゅう
)
らしい見込みである。警視庁では同人を連れ去った自動車と運転手を
極力
(
きょくりょく
)
厳探中
(
げんたんちゅう
)
である云々
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかし彼は自分の昂奮を
極力
(
きょくりょく
)
他人に知られたくないようすであった。とにかく、そのとき以来、伯爵は急にじょうきげんにかわったことはたしかであった。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今回
省線
(
しょうせん
)
電車内に起りたる殺人事件は、本職を始め警視庁を
愚弄
(
ぐろう
)
することの
甚
(
はなは
)
だしきものにして、
爾来
(
じらい
)
極力
(
きょくりょく
)
探索
(
たんさく
)
の結果、
此程
(
このほど
)
漸
(
ようや
)
く犯人の
目星
(
めぼし
)
を
掴
(
つか
)
むことを得たるを以て
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
異変があるとすれば、
極力
(
きょくりょく
)
しっかり気をおちつけて、そこを切りぬける工夫をしなければならないのだ。そう思った事務長は、声をはげまして、機関長シリンをしかりつけた。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
山木はそういって、両手で自分の眼を
覆
(
おお
)
った。河合は同情して、友を
極力
(
きょくりょく
)
はげました。
火星探険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いつでも博士は、人類と海底超人との間に衝突の起こることを
極力
(
きょくりょく
)
きらった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
君は興奮しないように
極力
(
きょくりょく
)
気をつけたまえ。君がこの際、興奮して、頭がカーッとしてしまうと、えらいことになってしまうからね。昔の言葉でいうなら、それは君が
自爆
(
じばく
)
するようなものだ。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
わしは、出直してくるよ。それから、わしの国の首脳部の
者共
(
ものども
)
へも、地球を再認識するよう、
極力
(
きょくりょく
)
説いてまわるつもりだ。やあ、黒馬博士、それでは君の友情を感謝して、さよならを告げるぞ
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
総指揮官は、
極力
(
きょくりょく
)
腹の虫を殺して、春の海のように
穏
(
おだや
)
かに云った。
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“極力”の意味
《形容動詞》
極 力(きょくりょく)
力の限りを尽くして。
(出典:Wiktionary)
極
常用漢字
小4
部首:⽊
12画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“極”で始まる語句
極
極楽
極意
極々
極印
極彩色
極道
極端
極月
極度