根掘ねほ)” の例文
ただわたくしとして、まえもってここにひとつおことわりしてきたいことがございます。それはわたくし現世生活げんせせいかつ模様もようをあまり根掘ねほ葉掘はほりおたずねになられぬことでございます。
四月三日 今日はいいけられて一日古いくわ根掘ねほりをしたので大へんつかれた。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「よしよし根掘ねほって訊いてやろう」——で金兵衛は真面目まじめ顔をして訊いた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其晩そのばんまた御米およね小六ころくからかはる/″\鎌倉かまくらこと根掘ねほ葉掘はほはれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
女中をとらえて、根掘ねほり聴くとここ一週間余り毎日のことだという。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
はげしい昂奮こうふんからめたわたくしは、もちろんわたくし守護霊しゅごれいむかっていろいろと質問しつもんはなち、それでもちぬ個所ところがあれば、指導役しどうやくのお爺様じいさまにも根掘ねほ葉掘はほいつめました。