“林相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りんそう75.0%
りんさう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇治は注意深く耳をすましながら、右手で拳銃の銃把じゅうはを握り、安全装置を外した。此処らは特に林相りんそうが深いので、梢る光線も海底のように青かった。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
ことに林相りんそう零落れいらくが目に立つようになると、雨乞あまごい鉦太鼓かねたいこが一段と耳に響く土地柄でもあった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
勘次かんじういふくぬぎゑてはやしつくるべき土地とち開墾かいこんをするためにもう幾年いくねんといふあひだやとはれてちからつくした。かれやうや林相りんさうかたちづくつて櫟林くぬぎばやし沿うて田圃たんぼえてはしつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)