“銃把”の読み方と例文
読み方割合
じゅうは100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の左手はしっかと銃把じゅうはを握り、人さし指がぐいと撃鉄にかかっていた。暗緑色の眼は乾いた光を放って、まっすぐに宇治の眼を射た。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
宇治は注意深く耳をすましながら、右手で拳銃の銃把じゅうはを握り、安全装置を外した。此処らは特に林相りんそうが深いので、梢る光線も海底のように青かった。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
寝台のへりに腰をかけ、彼は背を曲げて仔細しさいに点検し始めた。点検し終るとひとつひとつ丁寧ていねいに弾丸をこめた。布片を出して銃身から銃把じゅうはを何度も拭いた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)