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板藏
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いたぐら
勘次はどうも
卯平が
厭で
且つ
怖ろしくつて
仕やうがないので
少し
身體が
恢復しかけると
皆が
田へ
出た
後でそつと
拔けて
村の
中の
姻戚の
處へ
行つて
板藏の二
階へ
隱れて
寢て
居た。
「
勘次さん
惡く
思はねえでくろうよ、
俺惡くする
積はねえが、
仕やうねえからよ」とお
品は
訴へるやうにいふのであつた。お
品は
毎晩のやうに
來て
板藏のさるを
内から
卸して
泊つて
行つた。