板藏いたぐら)” の例文
勘次かんじはどうも卯平うへいいやおそろしくつてやうがないのですこ身體からだ恢復くわいふくしかけるとみんなあとでそつとけてむらうち姻戚みよりところつて板藏いたぐらの二かいかくれてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじさんわるおもはねえでくろうよ、おらわるくするつもりはねえが、やうねえからよ」とおしなうつたへるやうにいふのであつた。おしな毎晩まいばんのやうに板藏いたぐらのさるをうちからおろしてとまつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)