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朕
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われ
ふりがな文庫
“
朕
(
われ
)” の例文
雅仁
(
まさひと
)
朕
(
われ
)
に
一二五
つらかりしほどは
終
(
つひ
)
に
報
(
むく
)
ふべきぞと、御声いやましに恐ろしく聞えけり。西行いふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
あしひきの
山
(
やま
)
行
(
ゆ
)
きしかば
山人
(
やまびと
)
の
朕
(
われ
)
に
得
(
え
)
しめし
山
(
やま
)
づとぞこれ 〔巻二十・四二九三〕 元正天皇
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「
朕
(
われ
)
西のかた、宝の国を求めむとおぼす、もしことならば川の魚つりくへ。」と
祈
(
の
)
みたまへる御声の朗かなるを、
水脈
(
みを
)
しろく漲り落つる瀬のおとの高きがうちに聴くがごとき心地す。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
妄執を生命として
朕
(
われ
)
は活き、煩悩と云はば云へ、煩悩を筋骨として朕は立つ、おろかや汝、
四弘誓願
(
しぐせいぐわん
)
は菩薩の妄執、五時説教は仏陀の煩悩、法蔵が妄執四十八願、観音が煩悩三十三
身
(
じん
)
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
今、
朕
(
われ
)
汝の人と
為
(
な
)
りをみるに、
身体
(
むくろ
)
長大
(
たかく
)
、
容貌
(
かほ
)
端正
(
きらきらし
)
、力能く
鼎
(
かなへ
)
を
扛
(
あ
)
ぐ、猛きこと
雷電
(
いかづち
)
の如く、向ふ所かたきなく、攻むる所必ず勝つ。即ち知る、形は則ち我が子にて、実は即ち
神人
(
かみ
)
なり。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
汝、
六五
家を出でて
仏
(
ほとけ
)
に
婬
(
いん
)
し、
六六
未来
(
みらい
)
解脱
(
げだつ
)
の利慾を願ふ心より、
六七
人道
(
にんだう
)
をもて
因果
(
いんぐわ
)
に引き入れ、
六八
堯舜
(
げうしゆん
)
のをしへを
釈門
(
しやくもん
)
に
混
(
こん
)
じて
朕
(
われ
)
に説くやと、御声あららかに
告
(
の
)
らせ給ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
徃時
(
むかし
)
は人朕が
光明
(
ひかり
)
を奪ひて、
朕
(
われ
)
を
泥犂
(
ないり
)
の闇に陥しぬ、今は朕人を涙に沈ましめて、朕が
冷笑
(
あざわらひ
)
の一
ト
声の響の下に葬らんとす、おもひ観よ汝、漸く見ゆる世の乱は誰が為すこととぞ汝はおもふ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
体仁
早世
(
さうせい
)
ましては、
朕
(
わ
)
が
皇子
(
みこ
)
の
五四
重仁
(
しげひと
)
こそ国しらすべきものをと、
朕
(
われ
)
も人も思ひをりしに、
五五
美福門院
(
びふくもんゐん
)
が
妬
(
ねたみ
)
に
五六
さへられて、四の宮の
五七
雅仁
(
まさひと
)
に
代
(
よ
)
を
簒
(
うば
)
はれしは深き
怨
(
うらみ
)
にあらずや。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
仏に五百の弟子あらば
朕
(
われ
)
にも六天八部の属あり、三世の諸仏菩薩の
輩
(
ともがら
)
、何の力か世にあるべき、たゞ徒に人の舌より人の耳へと飛び移り、またいたづらに耳より舌へと現はれ出でゝ遊行するのみ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
朕
常用漢字
中学
部首:⽉
10画