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しょめん
ロレ はれ、それは
物怪の
不運の!
眞實、
重大な
容易ならぬ
用向の
其書面、それが
等閑になった
上は、どのやうな一
大事が
出來うも
知れぬ。
と投げ出す
片紙の
書面。孝助は手に
取上げて読み
下すに
領主
其書面見ようわ。これへ。……して、
夜番を
呼起した
伯の
侍童とやらは
何處に
居る?……こりや、
其方の
主人は
此處へは
何しにわせたぞ?
此書面を
朝早う
親御樣へ
渡してくれいと
申され、
速かに
此處を
立去らずば
殺してしまふぞと
嚇されました。