トップ
>
暮春
>
ぼしゅん
ふりがな文庫
“
暮春
(
ぼしゅん
)” の例文
ぽか/\した
暮春
(
ぼしゅん
)
の
日光
(
ひざし
)
と、目に
映
(
うつ
)
る紫雲英の
温
(
あたた
)
かい色は、何時しか彼をうっとりと三十余年の昔に連れ帰るのであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
時候は立春、
暮春
(
ぼしゅん
)
、
余寒
(
よかん
)
、
暖
(
あたたか
)
、
麗
(
うらら
)
、
長閑
(
のどか
)
、
日永
(
ひなが
)
の類をいふ。人事は
初午
(
はつうま
)
、
二日灸
(
ふつかきゅう
)
、
涅槃会
(
ねはんえ
)
、
畑打
(
はたうち
)
、
雛祭
(
ひなまつり
)
、
汐干狩
(
しおひがり
)
の類をいふ。天文は春雪、雪解、春月、春雨、霞、
陽炎
(
かげろう
)
の類をいふ。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
暮春
(
ぼしゅん
)
であるけれど、寒い日であった。私は、窓から頭を出して、黒い家を見た。ひょろひょろとした青桐が、木のように見えぬ。人の立っているようだ。
此方向
(
こちらむき
)
の黒い壁板には一つも窓がなかった。
抜髪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
暮春
(
ぼしゅん
)
の宵の朧月夜だった。社長邸を辞して電車の停留場へ向う途中
人生正会員
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
曰く、
暮春
(
ぼしゅん
)
春服既に成り、
冠者
(
かんじゃ
)
五、六人、
童子
(
どうじ
)
六、七人を得て、
沂
(
き
)
(水の上)に
沿
(
そ
)
(浴)い
舞雩
(
ぶう
)
(の下)に
風
(
いた
)
り詠じて帰らん。夫子
喟然
(
きぜん
)
として嘆じて曰く、吾は点に
与
(
くみ
)
せん。三子者出でて
曾皙
(
そうせき
)
後
(
おく
)
る。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
▼ もっと見る
この
暮春
(
ぼしゅん
)
と初夏との色。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
“暮春”の意味
《名詞》
春の暮れの頃。晩春。
陰暦3月の異称。
(出典:Wiktionary)
暮
常用漢字
小6
部首:⽇
14画
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
“暮”で始まる語句
暮
暮方
暮靄
暮色
暮夜
暮田正香
暮合
暮々
暮六
暮果