“此方向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こちらむき50.0%
こつちむき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暮春ぼしゅんであるけれど、寒い日であった。私は、窓から頭を出して、黒い家を見た。ひょろひょろとした青桐が、木のように見えぬ。人の立っているようだ。此方向こちらむきの黒い壁板には一つも窓がなかった。
抜髪 (新字新仮名) / 小川未明(著)
此方向こつちむきに向き直つた和尚の眼は蝋燭のやうに光つた。