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時代
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ときよ
ふりがな文庫
“
時代
(
ときよ
)” の例文
主人玄龍の部屋は、いつぞや内儀の
時代
(
ときよ
)
が死骸になつて横たはつて居た部屋で、その奧にはこれも殺された娘のお玉の部屋が續きます。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いかに
時代
(
ときよ
)
が違うとは言いながら昔の人はなぜそんなに潔く自分の身を忘れて、世間のために尽すというようなことが出来たのであろう。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
熾盛
(
さかん
)
な青春の
時代
(
ときよ
)
に逢ひ乍ら、今迄
経験
(
であ
)
つたことも無ければ
翹望
(
のぞ
)
んだことも無い世の苦といふものを覚えるやうに成つたか、と考へると
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
したが、これも
時代
(
ときよ
)
とあきらめるが
好
(
い
)
いぞよ。これさ、うの
目
(
め
)
たかの
目
(
め
)
つて
世間
(
せけん
)
の
口
(
くち
)
の
端
(
は
)
にか〻るではないか、そんな
怖
(
こは
)
い
目
(
め
)
はせぬものぢや
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
「だが、これも
時代
(
ときよ
)
時節
(
じせつ
)
というもの、そのうちにはまたいいことも
運
(
めぐ
)
ってきましょう。あまりきなきな思って、あなたまで煩わぬようにされるがようござりましょうぞ」
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
▼ もっと見る
まったく
時代
(
ときよ
)
じせつとは申しながら、御自分さまのおためにもけっこうなことでござりました。
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
いつの
時代
(
ときよ
)
なりけん。紀の国
二
三輪が崎に、
大宅
(
おほや
)
の竹助といふ人在りけり。此の人
三
海の
幸
(
さち
)
ありて、
海郎
(
あま
)
どもあまた養ひ、
四
鰭
(
はた
)
の
広
(
ひろ
)
物
狭
(
さ
)
き物を
尽
(
つく
)
してすなどり、家豊かに暮しける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
御
救
(
すく
)
ひの爲なれば
惡病人
(
あくびやうにん
)
は勿論五十二類の者迄にも御
教化
(
けうげ
)
遊ばされしと承りしと云に役僧は
益々
(
ます/\
)
怒
(
いか
)
り其方は
高慢
(
かうまん
)
の儀を云
奴
(
やつ
)
かな
釋迦
(
しやか
)
の時は釋迦の時今の
時代
(
ときよ
)
は又今の時代なりと申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自分の
祖
(
おや
)
たちが長く覚え伝へ語りついで、かうした世に逢はうとは考へもつかなかつた
時代
(
ときよ
)
が来たのだと思うた瞬間、何もかも見知らぬ世界に住んでゐる気がして、唯驚くばかりであつた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
三十そこ/\の若さのせゐもあるでせう、丸々と肥つた、色白の愛嬌者で、
時代
(
ときよ
)
に此べると、遙かに世俗的で、そして男好きのする、世に謂ふ娼婦型の美女でした。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自身の
祖
(
おや
)
たちが、長く覚え伝え、語りついで来た間、こうした事に行き逢おうとは、考えもつかなかった
時代
(
ときよ
)
が来たのだ、と思うた瞬間、何もかも、見知らぬ世界に
追放
(
やら
)
われている気がして
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
あの踊り子あがりの
時代
(
ときよ
)
といふ女を引き入れ、同じ屋根の下で、人もなげに振舞つたのでございます。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“時代”の解説
時代(じだい)とは、時間の継続性の観点で特徴を持った1区切りを指す。
(出典:Wikipedia)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“時代”で始まる語句
時代錯誤
時代頃
時代別
時代分
時代順
時代食
時代々々
時代史劇
時代蒔絵
時代閉塞