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施与
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ほどこし
ふりがな文庫
“
施与
(
ほどこし
)” の例文
ああ、少年は火葬場に骨拾いに来る人を待ち受けて
施与
(
ほどこし
)
を貰うために、この物淋しい月の夜をこんなところに
彷徨
(
うろつ
)
いているのだ。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
施与
(
ほどこし
)
ということは妙なもので、
施
(
ほどこ
)
された人も
幸福
(
しあわせ
)
ではあろうが、施した当人の方は尚更心嬉しい。自分は饑えた人を
捉
(
つかま
)
えて、説法を聞かせたとも気付かなかった。
朝飯
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
おゝ
金子
(
かね
)
だ、
大層
(
たいそう
)
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
やアがるナ、もう死ぬと
云
(
い
)
ふので
己
(
おれ
)
が
見舞
(
みめえ
)
に
行
(
い
)
つてやつたから、
金兵衛
(
きんべゑ
)
さんに
是
(
これ
)
だけ
残余
(
あと
)
はお
長家
(
ながや
)
の
衆
(
しゆう
)
へツて、
施与
(
ほどこし
)
でもするのか
知
(
し
)
ら
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
施与
(
ほどこし
)
には違いなけれど、変な事には「お
禁厭
(
まじない
)
をして遣わされい。虫歯が
疚
(
うず
)
いて堪え難いでな。」と、成程左の頬がぷくりとうだばれたのを、堪難い
状
(
さま
)
に
掌
(
てのひら
)
で抱えて
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ジャン・ヴァルジャンはそこに歩み寄って、いつもの
施与
(
ほどこし
)
を手に握らしてやった。乞食は突然目を上げて、じっとジャン・ヴァルジャンの顔を見つめ、それから急に頭をたれた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
しかし、クリストフの困窮を見て取ったことや、その御馳走が
施与
(
ほどこし
)
に等しいことを、どしりと胸にこたえさせるような態度だった。クリストフは、たとい餓死するともそんなものを受けたくなかった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
施与
(
ほどこし
)
をするごとき心に
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
施与
(
ほどこし
)
には違ひなけれど、変な事には「お
禁厭
(
まじない
)
をして
遣
(
つか
)
はされい。虫歯が
疚
(
うず
)
いて堪へ
難
(
がた
)
いでな。」と、
成程
(
なるほど
)
左の
頬
(
ほお
)
がぷくりとうだばれたのを、
堪難
(
たえがた
)
い
状
(
さま
)
に
掌
(
てのひら
)
で
抱
(
かか
)
へて
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“施与”の意味
《名詞》
施与(せよ)
施し(金品)を与えること。
(出典:Wiktionary)
施
常用漢字
中学
部首:⽅
9画
与
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
“施”で始まる語句
施
施主
施行
施餓鬼
施薬院
施米
施物
施療
施粥
施設