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打續
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うちつゞ
せんものと思ひ居たりし
折から不※
目違の品を
買込みす/\損毛をなせしが始にて二三度
打續き商ひの
手違ひより松右衞門は心を
今日は三十
人の
患者を
受ければ、
明日は三十五
人來る、
明後日は四十
人に
成つて
行く、
恁く
毎日、
毎月同事を
繰返し、
打續けては
行くものゝ、
市中の
死亡者の
數は
决して
減じぬ。
勤め父傳藏に至り
水損打續き其上
災害并び至りて田畑殘りなく失ひ
悴傳吉十六歳の
時親傳藏は病死なし母一人殘り
孝行を
貰ひしが
惡金身に付ずとの
諺の如く其金は
皆博奕に取られて
仕舞今は
寢酒だにも
呑事ならず此頃は
猶打續く
不仕合せにて一錢の
資本にも
差支へしかば胸に手を置て考へしが忽ちに一
計を