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我武者羅
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がむしゃら
ふりがな文庫
“
我武者羅
(
がむしゃら
)” の例文
巡礼者の大群はアラビヤの沙漠を横断して、聖地へ向って、
我武者羅
(
がむしゃら
)
な旅行をはじめる。信仰の激しさが、旅行の危険よりも強い。
勉強記
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
熱い味噌汁を
啜
(
すす
)
りながら、八五郎は肩を
聳
(
そび
)
やかします。この男の
取柄
(
とりえ
)
は、全くこの忠実と、疲れを知らぬ
我武者羅
(
がむしゃら
)
だったかも知れません。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
市中の電車に乗って
行先
(
ゆくさき
)
を急ごうというには
乗換場
(
のりかえば
)
を
過
(
すぎ
)
る
度
(
たび
)
ごとに
見得
(
みえ
)
も
体裁
(
ていさい
)
もかまわず人を突き
退
(
の
)
け
我武者羅
(
がむしゃら
)
に飛乗る
蛮勇
(
ばんゆう
)
がなくてはならぬ。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
と、
我武者羅
(
がむしゃら
)
に、柵を目がけ、戦友の
屍
(
かばね
)
を踏んで、跳びかかって来る勇士も、
驟雨
(
しゅうう
)
のような弾道の外ではあり得なかった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兎に角
片羽
(
かたわ
)
になる前の織部正は
我武者羅
(
がむしゃら
)
な餓鬼大将のような性質で、こんなにいじけてはいなかったのである。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
ひどく、しゃくり上げる声がして、もっと何か云いながら裏口から
我武者羅
(
がむしゃら
)
に駈け出す物音である。
道づれ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
その無鉄砲な
我武者羅
(
がむしゃら
)
なところが喜多流だと思って喜んでいるのだから困りものですよ
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「なんのそんなことがございますものか、そのお美しいご前様が、ニッコリお笑いなされたが最後、どんな
我武者羅
(
がむしゃら
)
な男でも、そのままグニャグニャと骨なしになって、乱暴するは愚かなこと、
這
(
は
)
いつくばうでございましょうよ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
紫陽花
(
あじさい
)
のような感じのする娘お妙が、不自由な足を
引摺
(
ひきず
)
ってお勝手へ出て来ると、父親の袂を引いて、その
我武者羅
(
がむしゃら
)
な強気を牽制しながら
銭形平次捕物控:244 凧の糸目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
文芸の道は
天賦
(
てんぷ
)
の才なくてはかなふべからず、その才なくして
我武者羅
(
がむしゃら
)
に熱中するは迷ひにして自信とはいひがたかるべし。これ
己
(
おのれ
)
を知らざる愚の証拠なり。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
いかに
我武者羅
(
がむしゃら
)
な能登でも、
島後
(
どうご
)
から「いざ」という一使がやって来ぬうちは手を下すことも出来ずにいた。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
間に、一人がステッキを口へ突込んで吐かせようと、
我武者羅
(
がむしゃら
)
にこじ廻したのだそうだ。
刻々
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
不利な体勢から
我武者羅
(
がむしゃら
)
に悪闘してあくまでネバリぬく執拗なところが足りないのだ。
青鬼の褌を洗う女
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
肘
(
ひじ
)
を打たれて、思わず庖丁を取落したお越、次の瞬間には、ガラッ八の
我武者羅
(
がむしゃら
)
な膝の下に組敷かれておりました。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
とまれ、この
暁闇
(
ぎょうあん
)
中天王山一番駈けは、いったい誰が早かったのか、どこの部隊が先駆だったのか、ほとんど
我武者羅
(
がむしゃら
)
のあらそいで、後の軍功によるも、記録によるも、皆目、見当がつかない。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
“我武者”で始まる語句
我武者
我武者馬丁