“がむしゃら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我武者羅71.4%
我無者羅9.5%
我武紗羅4.8%
我無沙羅4.8%
我無洒羅4.8%
我無洒落4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熱い味噌汁をすすりながら、八五郎は肩をそびやかします。この男の取柄とりえは、全くこの忠実と、疲れを知らぬ我武者羅がむしゃらだったかも知れません。
斯んな風に激しく私は興奮して、もはや我無者羅がむしゃらわめくようになるのであった。すると辰夫は粛然とえりを正して深く項垂うなだれ、歴々とじらう色を見せて悲しげに目を伏せてしまうのだ。
(新字新仮名) / 坂口安吾(著)
いつもは我武紗羅がむしゃらで命知らずで、どんな処へでも出かけて行く——そういう手下ではあったけれど、今度ばかりはどうしたものか、左門の云い付けを聞こうともしない。顔を見合わせて黙っている。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
千葉道場へやって来たのも、深い魂胆があったからではなく、自分の我無沙羅がむしゃらな「待ったなし流」を、見て貰いたいがためであった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「世間で何が恐ろしいかと云って、我無洒羅がむしゃらな奴ほど恐ろしいものはない」
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それを我無洒落がむしゃらに向ってくるのはよほど無教育な野蛮的蟷螂である。もし相手がこの野蛮な振舞をやると、向って来たところをねらいすまして、いやと云うほど張り付けてやる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)