忠實まめやか)” の例文
新字:忠実
マンチュアにちっしてござれ、忠實まめやかをとこもとめ、時折ときおりそのをとこして此方こなた吉左右きッさうらせう。さ、を。もうおそい。さらばぢゃ、機嫌きげんよう。
むけよベアトリーチェ、汝に忠實まめやかなるものに汝の聖なる目をむけよ、彼は汝にあはんとてかく多くの歩履あゆみをはこべり 一三三—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
忠實まめやかつかへたる何某なにがしとかやいへりし近侍きんじ武士ぶしきみおもふことのせつなるより、御身おんみ健康けんかう憂慮きづかひて、一時あるとき御前ごぜん罷出まかりい
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なさるべしといと忠實まめやかに申けるにぞ父母ふたおや其切そのせつなる心に感じ眼を屡叩しばたゝ然程迄さほどまで我が身を捨ても親をすくはんとは我が子ながらも見上たりかたじけなしとお文の脊中せなか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
心を安んじかつ彼にいよ/\忠實まめやかならしめんとて、これがためにその左右の導者となるべき二人ふたりの君を定めたり 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)