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後人
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こうじん
ふりがな文庫
“
後人
(
こうじん
)” の例文
人世尤も憐むべきは、生前天の声を聞かずして死に入るものと為す。
後人
(
こうじん
)
は彼が為めに、天に代り死後の知己たらざるべからず
大久保湖州
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
天下の豪傑、頭山満が来たというので、才物の菊地市長尊大ぶって、羽根づくろいをするために待たせたものらしいという
後人
(
こうじん
)
の下馬評である。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
芭蕉は自ら、古池以後いづれの句も皆我句として人に伝ふべしとさへ誇れるに、
後人
(
こうじん
)
が特に古池の一句を
揚
(
あ
)
ぐるを聞かば、芭蕉は必ず不満なるべし。
古池の句の弁
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
『
鶉衣
(
うずらごろも
)
』に収拾せられた也有の文は既に
蜀山人
(
しょくさんじん
)
の嘆賞
措
(
お
)
かざりし処今更
後人
(
こうじん
)
の推賞を
俟
(
ま
)
つに及ばぬものであるが
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
○
今人
(
こんじん
)
は今人のみ、古人の
則
(
のり
)
に従ふを要せずと。
尤
(
もつと
)
もの事なり。
後人
(
こうじん
)
亦
(
また
)
斯
(
か
)
く言はんか、それも尤もの事なり。
青眼白頭
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
ここにおいて鯖江侯
要撃
(
ようげき
)
の事も
要諫
(
ようかん
)
とはいい替えたり。また京師往来諸友の姓名、連判諸氏の姓名等、成るべく
丈
(
だけ
)
は隠して具白せず。これ吾
後人
(
こうじん
)
のためにする区々の婆心なり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
もっともこれらの諸本には
後人
(
こうじん
)
の異本校合による修正や私意による増補などがあるであろう。従って『枕草紙』の現存諸本はいずれも後人の改修本であって、一として原形を示すものはない。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
しかしこれはたまたまその石碑が建っているがために、ことさらに深く
後人
(
こうじん
)
を感ぜしめるのでありまして、その碑のない地方においても、それと似た事実は、実際上たびたびあったのであります。
融和問題に関する歴史的考察
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
しかし若し出来るとすれば、彼等の為は暫く問はず、
後人
(
こうじん
)
の為にも役立つことであらう。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
芭蕉自らこの句を以て自家の新調に属する
劈頭
(
へきとう
)
第一の作となし、従ふてこの句を以て俳句変遷の第一期を
劃
(
かく
)
する境界線となしたるがために、
後人
(
こうじん
)
相和してまたこれを口にしたりと見ゆ。
古池の句の弁
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
そもそも一技芸の起らんとするや、そが創始時代の制作には必ず原始的なる粗野の精力とこれを発表する
簡朴
(
かんぼく
)
なる様式との
間
(
あいだ
)
に
後人
(
こうじん
)
の見て以て
窺知
(
うかがいし
)
るべからざる
秘訣
(
ひけつ
)
を蔵するものあり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“後人”の意味
《名詞》
後の人。後世の人。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世