差配人さはいにん)” の例文
これからたくかへつて支度したくをしてうち長家ながやの者も追々おひ/\くやみにる、差配人さはいにん葬式さうしき施主せしゆ出来できたのでおほきに喜び提灯ちやうちんけてやつてまゐ
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
日頃ひごろ母子の家に出入でいりする男といっては、日々勝手口へ御用を聞きに来る商人のほかには、植木屋と呉服屋ごふくや家作かさく差配人さはいにんと、それから桑島くわじま先生という内科の医者くらいのものであろう。
寐顔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
スルトる洋学者が大に気㷔きえんはいて、政府が差配人さはいにんを無視して下肥の利をもっぱらにせんとは、れは所謂いわゆる圧制政府である、昔し/\亜米利加アメリカ国民はその本国英の政府より輸入の茶に課税したるをいきどお
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
差配人さはいにんさんに可愛かわいがられ、金をめてうちを持ち、損料と小金こがねを貸して居るが、けつの穴が狭くて仕様のない奴だよ
林「はゝア、おい差配人さはいにん、不都合のないように預かり置け、友之助立てえ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すぐたくかへつて羽織はおりひきかけ差配人さはいにんたくへやつてました。金
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)