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山牛蒡
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やまごぼう
ふりがな文庫
“
山牛蒡
(
やまごぼう
)” の例文
山牛蒡
(
やまごぼう
)
の葉と茎とその実との霜に染められた
臙脂
(
えんじ
)
の色のうつくしさは、去年の秋わたくしの初めて見たものであった。
葛飾土産
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
台所の流しの下には、
根笹
(
ねざさ
)
や、
山牛蒡
(
やまごぼう
)
のような
蔓草
(
つるくさ
)
がはびこっていて、
敷居
(
しきい
)
の根元は
蟻
(
あり
)
の
巣
(
す
)
でぼろぼろに
朽
(
く
)
ちていた。
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
水沢瀉
(
みずおもだか
)
、えご、
夜這蔓
(
よばいづる
)
、
山牛蒡
(
やまごぼう
)
、つる草、
蓬
(
よもぎ
)
、
蛇苺
(
へびいちご
)
、あけびの蔓、がくもんじ(天王草)その他田の草取る時の邪魔ものは、私なぞの記憶しきれないほど有る。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
挽いて粉にしておいて糯・粟などを加えたくさんの
蓬
(
よもぎ
)
や
山牛蒡
(
やまごぼう
)
の葉を搗き込んで草餅として、米マタジすなわち補食用に供するか(ひだびと四巻五号・六巻二号)
食料名彙
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
さてこの一行が、籬の
蕁麻
(
いらくさ
)
や
山牛蒡
(
やまごぼう
)
の中に眠っているリザヴェータの姿を見つけたというわけである。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
▼ もっと見る
味噌をブチ込んで「おじや」を
拵
(
こしら
)
えて
啜
(
すす
)
る、昼飯の
結飯
(
むすび
)
は、焚火にあてて
山牛蒡
(
やまごぼう
)
の濶葉で包む、晃平の言うところによると、西山の村では、この牛蒡の葉を、餅や団子に
捏
(
こ
)
ね入れて
白峰山脈縦断記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
山牛蒡
(
やまごぼう
)
の葉にて
捲
(
ま
)
いたる
煙草
(
たばこ
)
を、シャと
横銜
(
よこぐわ
)
えに、ぱっぱっと煙を噴きながら、両腕を頭上に
突張
(
つッぱ
)
り、ト
鋏
(
はさみ
)
を
極込
(
きめこ
)
み、
踞
(
しゃが
)
んで
横這
(
よこばい
)
に、ずかりずかりと
歩行
(
ある
)
き寄って、与十の
潜見
(
すきみ
)
する
向脛
(
むこうずね
)
を
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『ただ墓の上に
山牛蒡
(
やまごぼう
)
が生えるばかり』であったら、まあどうでございましょう。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
牛
常用漢字
小2
部首:⽜
4画
蒡
漢検1級
部首:⾋
13画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車