山清水やましみづ)” の例文
洋燈ランプめづらしいが、座敷ざしきもまだ塗立ぬりたての生壁なまかべで、たかし、高縁たかゑんまへは、すぐにかしつき大木たいぼく大樹たいじゆ鬱然うつぜんとして、めぐつて、山清水やましみづ潺々せん/\おとしづかながれる。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
山吹やまぶきちよそひたる山清水やましみづみにかめどみちらなく 〔巻二・一五八〕 高市皇子
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
山吹の立ちよそひたる山清水やましみづ汲みにゆかめど道の知らなく
黒髪山 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)