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奴
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ど
ふりがな文庫
“
奴
(
ど
)” の例文
むかし
唐土
(
もろこし
)
の
蔡嘉夫
(
さいかふ
)
といふ
人間
(
ひと
)
、水を避けて
南壟
(
なんろう
)
に住す。或夜
大
(
おおい
)
なる鼠浮び来て、嘉夫が
床
(
とこ
)
の
辺
(
ほとり
)
に伏しけるを、
奴
(
ど
)
憐
(
あわれ
)
みて飯を与へしが。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
と朱唇
大
(
おおい
)
に
気焔
(
きえん
)
を吐けば、秘密のすでに
露
(
あらわ
)
れたるに心着きて、一身の信用地に委せむことを恐るれども、守銭
奴
(
ど
)
は意を決するあたわず。辞窮して
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
売国
奴
(
ど
)
、国賊、——あるいはそういう名が倉地の名に加えられるかもしれない……と思っただけで葉子は
怖毛
(
おぞけ
)
をふるって、倉地から飛びのこうとする衝動を感じた。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「名は
奴
(
ど
)
といって、十五歳までの寿命をあたえることになった」と、前の者が答えた。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
是れ絶對は之を
納
(
い
)
るるを以てなり。逍遙子は是なりと
雖
(
いへど
)
も之を
崇
(
あが
)
めず。是を以て衆理想の
奴
(
ど
)
となることなし。衆理想は皆非なり。是れ絶對はいづれの理想にも掩はれざるを以てなり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
この夜の
紙帳
(
しちやう
)
は広くして、我と老侠客と枕を並べて臥せり、屋外の流水、夜の沈むに従ひて音高く、わが遊魂を巻きて、なほ深きいづれかの幻境に流し行きて、われをして睡魔の
奴
(
ど
)
とならしめず。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
“奴”の意味
《名詞》
(やっこ)(家つ子の転)家来、家の子。
(やっこ)徳川時代における武家の下僕、中間。
(やっこ)徳川時代の侠客。
(やつ)人や物などをぞんざいに言う語。
(出典:Wiktionary)
“奴”の解説
奴(やっこ)は、江戸時代の武家の下僕のこと。『古事記』が編纂された古代においては奴は奴隷階級を意味したと考えられる。
(出典:Wikipedia)
奴
常用漢字
中学
部首:⼥
5画
“奴”を含む語句
彼奴
奴婢
奴隷
彼奴等
奴輩
何奴
奴等
奴僕
這奴
黒奴
奴凧
匈奴
守銭奴
此奴等
畜生奴
小奴
冷奴
農奴
渠奴
爺奴
...