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ふんとう
ふりがな文庫
“
奮闘
(
ふんとう
)” の例文
すなわち金を
儲
(
もう
)
けるのも儲ける道を純白にし、
卑怯
(
ひきょう
)
な方法にて儲くれば、これ
奮闘
(
ふんとう
)
の敗北なりとみなし、また高き位地を得るにしても
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
なにがへんだといって、つまりぼくはポコちゃんを、かれらの手からとりもどそうとして、ひとりでこうして
奮闘
(
ふんとう
)
していたんだ。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
将門の士は十人にも足らなかつたが、敵が襲ふのを注進した者があつて、急に起つて防ぎ戦つた。将門も
奮闘
(
ふんとう
)
した。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
海国日本の快男児九名は
真紅
(
しんく
)
のオォル持つ手に血のにじめるが
如
(
ごと
)
き汗を
滴
(
したた
)
らしつつ必死の
奮闘
(
ふんとう
)
を続けて
遂
(
つい
)
に敗れた。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
なお
奮闘
(
ふんとう
)
の勇を食い得るのは、強烈な嗜好が、他より何物にも犯されない
心苑
(
しんえん
)
を
闢
(
ひら
)
いて、いささかながら自己の天地がそこにあるからであるとみておいてもらいたい。
去年
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
その力は、ものすごく強かった。博士はドアを開けさせまいとして、
奮闘
(
ふんとう
)
した。ドアのすき
間
(
ま
)
からガウンの
腕
(
うで
)
がのびた。博士はのどを
絞
(
し
)
めつけられ、把手をはなした。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
然ういふ俺も、其
毒惡
(
どくあく
)
な空氣の中へ飛込んで
奮闘
(
ふんとう
)
しやうといふんだが、
武裝
(
ぶそう
)
は
充分
(
じうぶん
)
かな?
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
心機一転
(
しんきいってん
)
ということもあるから、
朗
(
たから
)
かに
奮闘
(
ふんとう
)
的な気持ちになれるよう、思い切って生活を
革新
(
かくしん
)
するとか、強い
刺撃
(
しげき
)
を与えて心境を変化させるとか、妻自身
確信
(
かくしん
)
と元気を持って
助勢
(
じょせい
)
するがいい。
良人教育十四種
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
これ他なし、幾十年もしくは幾百年幾千年の
因襲的
(
いんしゅうてき
)
法則をもって個人の権能を束縛する社会に対して、我と我が天地を造らむとする人は、勢いまず
奮闘
(
ふんとう
)
の態度を
採
(
と
)
り侵略の行動に出なければならぬ。
初めて見たる小樽
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
クイーン・メリー号が遭難してからこっちのかれのなみだぐましい
奮闘
(
ふんとう
)
ぶりには、
仇敵
(
きゅうてき
)
といえども拍手をおくらずにはいられないだろう。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
決して女子は勇気なくともよいというのではないが、女子の強きところは
耐忍
(
たいにん
)
にありとせば、男子の特長は
猛進的
(
もうしんてき
)
なる
奮闘
(
ふんとう
)
の力にある。このことを論ずるには
多言
(
たげん
)
を要せぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
しかしてこの望みの存する限り、人生の
奮闘
(
ふんとう
)
もまた連戦連勝を望むことは出来ぬ。ゆえにはなはだ縁起の悪いことながら、人間は
予
(
あらかじ
)
め負けた時の
考
(
かんが
)
えを用意して置かねばならぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
奮
常用漢字
小6
部首:⼤
16画
闘
常用漢字
中学
部首:⾨
18画
“奮”で始まる語句
奮
奮発
奮迅
奮然
奮發
奮励
奮起
奮戦
奮興
奮鬪