“刺撃”の読み方と例文
読み方割合
しげき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にぎやかな通りへ来た時、迎年の支度に忙しい外界は驚異に近い新らしさを以て急に彼の眼を刺撃しげきした。彼の気分はようやく変った。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大人となった人の目は、もうからびて、殻が出来ている。余程よほど強い刺撃しげきを持ったものでないと、記憶に止まらない。
幼い頃の記憶 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さまざまな男からお前はほんとの妖婦ようふだなどと言われて、自分の肉体はそんなにまで男に強い刺撃しげきを与えるものかと、次第に自覚した後熟練を積み
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)