おう)” の例文
旧字:
王孫賈おうそんか問いて曰く、其のおうに媚びんよりは、寧ろそうに媚びよとは、何の謂ぞやと。子曰く、然らず。罪を天に獲ば、祷る所無きなりと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
貞時は風致ふうちよろしき庭をひとまわり眺めやった。すべてが主人の好みが出ていて、その好みは築庭ちくていおうをきわめているようであった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
そう駿すんえんのうの間に流行し、昨年中は西は京阪より山陽、南海、西国まで蔓延まんえんし、東はぼうそうじょうしんの諸州にも伝播でんぱし、当年に至りてはおう州に漸入するを見る。
妖怪玄談 (新字新仮名) / 井上円了(著)
王孫賈がこの諺を思い浮べて喜んだのは、おうはあたかも霊公に相当し、そうは自分に相当すると思ったからである。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
おうに媚びんよりは、寧ろそうに媚びよ。」
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)