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失念
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しつねん
ふりがな文庫
“
失念
(
しつねん
)” の例文
村中へ知らせず
日暮
(
ひぐれ
)
て立出させし所に
猿島
(
さるしま
)
河原迄
到
(
いた
)
り
火打
(
ひうち
)
道具を
失念
(
しつねん
)
致したるを心付昌次郎は
取
(
とり
)
に
立戻
(
たちもど
)
る時私しは又
宅
(
たく
)
にて心付子供等が
後
(
あと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
春
(
はる
)
が
来
(
き
)
たといつては
莞爾
(
につこり
)
、
何
(
なに
)
か
観
(
み
)
たといつては
莞爾
(
につこり
)
、
元来
(
ぐわんらい
)
があまり
確
(
しつか
)
りした
頭
(
あたま
)
でないのだ。
十歳
(
じつさい
)
の
時
(
とき
)
、
髪剃
(
かみそり
)
を
頂
(
いたゞ
)
いたが、
羅甸
(
ラテン
)
の
御経
(
おきやう
)
はきれいに
失念
(
しつねん
)
して
了
(
しま
)
つた。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
スミスは近代における新聞というものの遍在性を
失念
(
しつねん
)
していたばかりでなく、数度の「悲劇的結婚」によって、相手の女の親類や知人の間に多くの敵をつくっていたことをも
浴槽の花嫁
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
「いや、
取紛
(
とりまぎ
)
れて
失念
(
しつねん
)
をしようとした。ほんの
寸志
(
すんし
)
だよ。」
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
全く
失念
(
しつねん
)
致し居りしに
相違
(
さうゐ
)
是なく候と云により
然
(
され
)
ば未だ返さぬのかと
念
(
ねん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
長庵の玄關
先
(
さき
)
に
失念
(
しつねん
)
致して歸り候により其後兩三度も取りに
遣
(
つか
)
はし候得ども之無き
趣
(
おもむ
)
きにて返して
呉
(
くれ
)
ざる故其儘に致し置候ひしが其節の傘に
相違
(
さうゐ
)
無御座候然るに長庵
右樣
(
みぎやう
)
の儀を申立る事何分にも其意を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“失念”の意味
《名詞》
失念(しつねん)
物を忘れること。度忘れすること。
(仏教)正念を忘れること。
(出典:Wiktionary)
“失念”の解説
失念(しつねん)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
物忘れ・気づきを失った心であり、仏法の理論や仏法の言葉を忘れたりすること。また、心を散乱させてしまうこと。
唯識三十頌の14に「放逸及失念 散亂不正知」とある。
失念は『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち大随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
失
常用漢字
小4
部首:⼤
5画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“失”で始まる語句
失
失敗
失策
失踪
失望
失礼
失禮
失敬
失笑
失錯