トップ
>
大真面目
>
おおまじめ
ふりがな文庫
“
大真面目
(
おおまじめ
)” の例文
旧字:
大眞面目
毎度このモデル問題では
大真面目
(
おおまじめ
)
でありながら
滑稽
(
こっけい
)
に近い話などが
湧
(
わ
)
いて、家のものなども大笑いをしたことが
度々
(
たびたび
)
ありました。
幕末維新懐古談:57 矮鶏のモデルを探したはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
少女はもう
大真面目
(
おおまじめ
)
に編み棒の先へ目をやっていた。しかしその顔はどう云うものか、前に思ったほど生意気ではない。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そして
大真面目
(
おおまじめ
)
に「あなたんとこへまだ随分沢山の人が東京から来るんでしょうな。およそ何人位まだ来る予定ですか。」私「それは判りません。」麻川氏
鶴は病みき
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それも例の調子でやるんなら話は分るが、こんなことを君、血走った眼をして、
大真面目
(
おおまじめ
)
に云うんだぜ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
ようやく新七は少し
返辞
(
へんじ
)
らしい声が出せて来た。八弥太は
大真面目
(
おおまじめ
)
なのである。嘘とは思われない。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
が、ところどころへ、
罌粟
(
けし
)
、
山査子
(
さんざし
)
の実、黄色いたんぽぽをぱっとあしらう。マチルドと区別をするためだ。彼は、笑いたくない。で、三人とも、それぞれ
大真面目
(
おおまじめ
)
である。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
そんなことはないよ。博士は、からかうなんて、そんな人のわるいことはしない。ああまで真剣で、
大真面目
(
おおまじめ
)
なんだ。謎々をかけたにしても、博士は必ずその解答のあることを
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いまから見ればいささか
滑稽
(
こっけい
)
とも思われようが、しかし、ぼくらは
大真面目
(
おおまじめ
)
だった。——ぼくらは、たぶん大人でも子供でもなかったのだし、おたがいにそれを自覚していた。
煙突
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
いや、おどろく事は無い。何も、無理に死のうと言うのではない。お父さんは、いつも、百歳、いや百九歳くらいまで、なんとかして生きていたいと
大真面目
(
おおまじめ
)
に考えていたものです。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
人を
馬鹿
(
ばか
)
にしている癖に、態度
丈
(
だけ
)
はいやに、真剣に
大真面目
(
おおまじめ
)
であるようだった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
クリストフは
大真面目
(
おおまじめ
)
になって説き示そうとした、他人に冷淡であるのは許すべからざることだとか、人は助け合い慰め合いながら相互にたいへんためになることをなし得るのだとか……。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ピロちゃんが、
大真面目
(
おおまじめ
)
に、うなずく。
キャラコさん:07 海の刷画
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
もともと
下戸
(
げこ
)
に生まれたんなら、禁酒会へはいるのも
可笑
(
おか
)
しいじゃないの? それでも御当人は
大真面目
(
おおまじめ
)
に禁酒
演説
(
えんぜつ
)
なんぞをやっているんですって。
文放古
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ぼくは熱心に敵方のときも
大真面目
(
おおまじめ
)
で投げているので、それが不思議でならなかったが、それでも相手方をシャット・アウトに抑えたときの気分は、なんともいえず
嬉
(
うれ
)
しかった。
煙突
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
力負けがしてくると
大焦
(
おおあせ
)
りに焦って、
大真面目
(
おおまじめ
)
に機関車を後へ押し返そうと皆で揃ってワッショイワッショイやっているうちに、いつの間にか隧道の中へ
押
(
お
)
し
籠
(
こ
)
められたのです。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
規矩男は今度は
大真面目
(
おおまじめ
)
になって
母子叙情
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
秀吉は、
大真面目
(
おおまじめ
)
に
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると半之丞は
大真面目
(
おおまじめ
)
に「あれは今おらが口から出て行っただ」と言ったそうです。自殺と言うことはこの時にもう半之丞の
肚
(
はら
)
にあったのかも知れません。
温泉だより
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「皆さん。そこにある屍体を見るのはかまわないけれど、手で触っちゃ駄目だよ。折角の殺人の証拠がメチャメチャになると、警官が犯人を探すのに困るからネ」と少年は
大真面目
(
おおまじめ
)
でいってから
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
志村の大将、その時分は
大真面目
(
おおまじめ
)
で、青木堂へ行っちゃペパミントの小さな
罎
(
びん
)
を買って来て、「甘いから飲んでごらん。」などと、やったものさ。酒も甘かったろうが、志村も甘かったよ。
片恋
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金博士は、
大真面目
(
おおまじめ
)
でいった。
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
晴れた空のどこかには
雲雀
(
ひばり
)
の声が続いていた。二人の子供はその声の下に
二本芽
(
にほんめ
)
の百合を愛しながら、
大真面目
(
おおまじめ
)
にこう云う約束を結んだ。——第一、この百合の事はどんな友だちにも話さない事。
百合
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“大真”で始まる語句
大真田
大真名子