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夕刊
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ゆふかん
ふりがな文庫
“
夕刊
(
ゆふかん
)” の例文
すると
其時
(
そのとき
)
夕刊
(
ゆふかん
)
の
紙面
(
しめん
)
に
落
(
お
)
ちてゐた
外光
(
ぐわいくわう
)
が、
突然
(
とつぜん
)
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
に
變
(
かは
)
つて、
刷
(
すり
)
の
惡
(
わる
)
い
何欄
(
なにらん
)
かの
活字
(
くわつじ
)
が
意外
(
いぐわい
)
な
位
(
くらゐ
)
鮮
(
あざやか
)
に
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
へ
浮
(
うか
)
んで
來
(
き
)
た。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
良人はいつもの通り、ポケツトから
夕刊
(
ゆふかん
)
を取出すと、それを
茶
(
ちや
)
の
室
(
ま
)
の電燈の明りで読んでゐたが、やがて風呂へ入つた。
復讐
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
しかしその
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされた
夕刊
(
ゆふかん
)
の
紙面
(
しめん
)
を
見渡
(
みわた
)
しても、やはり
私
(
わたくし
)
の
憂鬱
(
いううつ
)
を
慰
(
なぐさ
)
むべく
世間
(
せけん
)
は
餘
(
あま
)
りに
平凡
(
へいぼん
)
な
出來事
(
できごと
)
ばかりで
持
(
も
)
ち
切
(
き
)
つてゐた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたくし
)
は
外套
(
ぐわいたう
)
のポケットへぢつと
兩手
(
りやうて
)
をつつこんだ
儘
(
まま
)
、そこにはひつてゐる
夕刊
(
ゆふかん
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
ようと
云
(
い
)
ふ
元氣
(
げんき
)
さへ
起
(
おこ
)
らなかつた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“夕刊”の意味
《名詞》
夕刊(ゆうかん)
新聞などで夕方に発行、販売(配達)されるもの。
(出典:Wiktionary)
“夕刊”の解説
夕刊(ゆうかん)は、夕方(午後)に各家庭や新聞スタンドに配布・販売される新聞。
(出典:Wikipedia)
夕
常用漢字
小1
部首:⼣
3画
刊
常用漢字
小5
部首:⼑
5画
“夕刊”で始まる語句
夕刊巴里
夕刊ニース