“ゆふかん”の漢字の書き方と例文
語句割合
夕刊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると其時(そのとき)夕刊(ゆふかん)の紙面(しめん)に落(お)ちてゐた外光(ぐわいくわう)が、突然(とつぜん)電燈(でんとう)の光(ひかり)に變(かは)つて、刷(すり)の惡(わる)い何欄(なにらん)かの活字(くわつじ)が意外(いぐわい)な位(くらゐ)鮮(あざやか)に私(わたくし)の眼(め)の前(まへ)へ浮(うか)んで來(き)た。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
良人はいつもの通り、ポケツトから夕刊(ゆふかん)を取出すと、それを茶(ちや)の室(ま)の電燈の明りで読んでゐたが、やがて風呂へ入つた。
復讐 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
しかしその電燈(でんとう)の光(ひかり)に照(て)らされた夕刊(ゆふかん)の紙面(しめん)を見渡(みわた)しても、やはり私(わたくし)の憂鬱(いううつ)を慰(なぐさ)むべく世間(せけん)は餘(あま)りに平凡(へいぼん)な出來事(できごと)ばかりで持(も)ち切(き)つてゐた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
私(わたくし)は外套(ぐわいたう)のポケットへぢつと兩手(りやうて)をつつこんだ儘(まま)、そこにはひつてゐる夕刊(ゆふかん)を出(だ)して見(み)ようと云(い)ふ元氣(げんき)さへ起(おこ)らなかつた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)