回忌くわいき)” の例文
盡しけるに母も父が七回忌くわいきあたとし病死なしければ傳吉の愁傷しうしよう大方ならずかつ親類しんるゐは只當村たうむらをさ上臺憑司かみだいひようじ而已のみなれ共是は傳吉の不如意をきらひ出入を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
時に正徳四年ふゆ十二月義士十三回忌くわいきの時に當り庄左衞門は下僕げぼくの爲に切殺されしはしかも大石より與へられし則光の刀なりと小山田が不義ふぎてんなんゆるし給はんや又直助は御尋ね者となり近き頃まで諸所の關所に直助が人相書にんさうがきりしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
落し置是でよしとて翌朝領主りやうしゆの役場へ出惣内夫婦昨夜大井河原おほゐがはら下伊呂村にて切殺され罷在まかりある由人の知せにより早速さつそく馳付はせつけ見屆候處全く同人夫婦に相違無之其傍邊に九助の紙入おち之有これあるにより同人所わざと存じ候旨訴へに及びけりこゝに又九助の女房お節は今年ことし實母じつぼの七回忌くわいきにも當るに付上新田しんでん無量庵むりやうあん住職ぢうしよく大源だいげん和尚と申は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)