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ひとり
それでは、
稻妻は
私共と
別れて、
單獨で、
此淋しい、
恐ろしい
山を
越えて、
大佐の
叔父さんの
家へお
使者に
行くのですか。
と
私は
單獨で
叫んで
見た。
強いて
斯る
妄念を
打消さんとて
態と
大手を
振つて
甲板を
歩み
出した。
と
答へて、
彼が『うむ、いよ/\
違ない、
船幽靈メー。』と
單獨でぐと/\
何事をか
言つて
居るのを
聽き
流しながら、
猶よく
其海上を
見渡すと、
今眼に
見ゆる
三個の
燈光は