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可怖
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おつかね
「
本當に
出たんだよ、
可怖えやうだな」
其處に
居た
若い
女房はしみ/″\といつた。それから
續いて
他の二三
人が
身の
上やら
生口やらを
寄せた。
尤も三
年も
作つちや
其の
手にや
行かねえが、
其ん
時や
以前の
山林になんだから
可怖えこともなんにもねえのよ
勘定すんのにも
慌くつて
錢落つことしたり
何かして
後から
駈けてつたんだ、五
合も
飮んだつぺつちけな、
可怖え
目つきしつちやつてな、そんだがおつぎは
聽かねえぞなか/\