叫聲さけびごゑ)” の例文
新字:叫声
吾等われら叫聲さけびごゑたちま怒濤どたうひゞき打消うちけされてしまつたが、たゞる、黒暗々こくあん/\たるはるか/\のおきあたつて、一點いつてん燈光とうくわうピカリ/\。
『あれッ!』『あれッ、新坊さんが!』と魂消たまげつた叫聲さけびごゑが女兒らと智惠子の口から迸つた。五歳の新坊が足を浚はれて、あつといふ間もなく流れる。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
獅子しゝ友呼ともよび!。』と一名いちめい水兵すいへいさゝやいた。成程なるほど遠雷えんらいごと叫聲さけびごゑ野山のやま響渡ひゞきわたると、たちま其處そこもりからも、彼處かしこ岩陰いはかげからも三頭さんとう五頭ごとう猛獸まうじうぐんをなしてあらはれてた。
はツとおもつたが、此時このときたちま弦月丸げんげつまる前甲板ぜんかんぱん尋常たゞならぬ叫聲さけびごゑきこえた。