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反古張
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ほごばり
ふりがな文庫
“
反古張
(
ほごばり
)” の例文
細目な雨戸の間から、
反古張
(
ほごばり
)
の障子がわずかに見えてる。真黒に
煤
(
すす
)
けた軒から、薄い薄いささやかな煙が、見えるか見えないかに流れ出ている。
新万葉物語
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
かけ
飯
(
めし
)
も
汁
(
しる
)
も
兼帶
(
けんたい
)
の樣子なり其外
行燈
(
あんどん
)
は
反古張
(
ほごばり
)
の文字も分らぬ迄に黒み
赤貝
(
あかゞひ
)
へ
油
(
あぶら
)
を
注
(
つぎ
)
燈心
(
とうしん
)
は僅に一本を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
前
(
まい
)
へも
後
(
うしろ
)
へも廻る
重宝
(
ちょうほう
)
な屏風で、
反古張
(
ほごばり
)
の
行灯
(
あんどん
)
の
傍
(
そば
)
に
火鉢
(
ひばち
)
を置き、土の
五徳
(
ごとく
)
に
蓋
(
ふた
)
の
後家
(
ごけ
)
になって
撮
(
つまみ
)
の取れている
土瓶
(
どびん
)
をかけ、番茶だか湯だかぐら/\煮立って居りまして
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
嬰児
(
あかんぼ
)
の
掌
(
てのひら
)
の形して、ふちのめくれた穴が開いた——その穴から、件の板敷を、向うの
反古張
(
ほごばり
)
の古壁へ
突当
(
つきあた
)
って、ぎりりと曲って、直角に
菎蒻色
(
こんにゃくいろ
)
の
干乾
(
ひから
)
びた階子壇……
十
(
とお
)
ばかり
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
嬰兒
(
あかんぼ
)
の
掌
(
てのひら
)
の
形
(
かたち
)
して、ふちのめくれた
穴
(
あな
)
が
開
(
あ
)
いた——
其
(
そ
)
の
穴
(
あな
)
から、
件
(
くだん
)
の
板敷
(
いたじき
)
を、
向
(
むか
)
うの
反古張
(
ほごばり
)
の
古壁
(
ふるかべ
)
へ
突當
(
つきあた
)
つて、ぎりゝと
曲
(
まが
)
つて、
直角
(
ちよくかく
)
に
菎蒻色
(
こんにやくいろ
)
の
干乾
(
ひから
)
びた
階子壇
(
はしごだん
)
……
十
(
とを
)
ばかり
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“反古”で始まる語句
反古
反古紙
反古籠
反古焚
反古裏
反古堆中